セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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プロフィール

まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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奈良マラソンの想い出

   
 今年もまた奈良マラソンのエントリー開始日が巡ってきた。東京や大阪、神戸などと違って抽選にはなっていないものの、その人気は加熱する一方で、インターネットでの申し込みも年々シビアになってきている。昨年はたしか受付開始から六時間ほどで一万人のフルマラソン枠が一杯になってしまい、唖然とした記憶がある。
 過去三回に続き、地元ということもあって今回もエントリーするつもりだが、そこには少し複雑な心境も無くはない。今年の大会でフルの部を走りきり、ゴール・ゲートをくぐったとしても、もうそこにおじさんの姿はないからだ。
 「おじさん」とは鴻ノ池陸上競技場の近所に住んでいた親戚のおじさんのことだ。スポーツを観るのが好きだったおじは、大会当日になると朝九時のフルマラソンのスタートに間に合うように会場へ来て、ランナーたちを見送った後、ゴールまで奈良マラソンエキスポで時間を潰し、私がゴールインする頃にはいつもゴール・ゲートの向こう側で待ち受けてくれていた。「よッ、お疲れ」完走メダルを首に、完走タオルを肩にかけ、
汗だくで喘いでいる私は、その一言で「ああ、今年も走って良かった」という充実感を味わうことができた。更におじは、記録証の発行所までついてきてくれ、私の正確なタイムを見届けてくれた。
 そんなおじが体調を崩したのは、去年の大会の二週間ほど前、11月下旬のことだった。おじの入院先は偶然にもマラソンコースの沿道にあった。そこを通過する際、私は病棟を見上げた。パジャマ姿のおじが、窓際から見ていてくれるような気がしてならなかった。
 完走後、私は更衣室からおじに報告のメールを送った。数時間後に携帯を見ると、返信が届いていた。「自己ベスト更新おめでとう」あの頃おじは、まだそんなことが出来るほど元気だった。
 おじは癌だった。とはいえ手術で患部を摘出すれば、4月の初めにも帰宅できる予定だった。3月の手術で、おじは胃の約半分を失った。しかし患部摘出の甲斐もなく、すでに癌の種子はその周辺部にも散らばっていることが判明した。
 それからのおじはと言えば、痩せ衰えていく一方だった。家族の者はなんとか真実を本人に悟られないよう気を使っていたが、あまりの異様な痩せ方に本人も、自分の体内で何か好からぬことが猛スピードで進行していることを、薄々自覚していたに違いない。遂には腹中に水が溜まるようになり、その自覚はますます高まっていったことだろう。今となっては全てがこちらの想像に過ぎないのだが・・・。
 そして今月の初め、おじは逝った。病室で息子や娘に見守られ、還らぬ人となった。
死に顔が思いのほか穏やかだったのが、せめてもの救いだった。
 葬儀の日、あれこれ思案して、私はおじの棺に去年の奈良マラソンの完走タオルを入れた。おじが元気だったならば、大会会場で見せることができたのだ。半年遅れになってしまったがどうしても見てもらいたかった。そして今度は、私がおじに言う番だった。「本当にお疲れさまでした」

 以上が奈良マラソンとおじにまつわる、私の思い出である。今年の大会に出走できるにせよ、できないにせよ、私のランニング生活も、仕切り直しの感が強い。
 ブログを始めてみる気持ちになったのも、そうしたことと無関係ではないだろう。3月に母、5月にはおじと、身近で死が相継いだことで、改めて、人というのはこの様にして一人また一人と消えてゆくのだという事実に気づかされた。そんな時期にたまたまパソコンの買い替えが重なった。日記などこれまで続いたことがなかったが、重い腰を上げる良い機会だと思った。
 なんだか初回から重苦しい話になってしまったが、ブログを始めるにあたり、これだけはどうしても書いておきたかった。
 これからはランニングに関わらず、映画、読書、身辺雑記などなど、細く長く、肩の凝らないよう書き続けていくつもりだ。
 最後に天に召されたIおじへ一言、

 今までありがとうございました。ゆっくりと休んでください。
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はじめまして。
私は逆に今年、
初めて奈良マラソンを走ります。
一人一人にドラマがあるのだなと、
改めて思いました。
今年、御一緒したかったです。
>井出浩一さん

このblogへの記念すべきコメント第一号、本当にありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
今や奈良マラソンも、完走するよりエントリーする方が難しくなってしまいました(笑)。
奈良、私のぶんまで楽しんでください。


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