セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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追憶のワルキューレ

   
Apocalypse-Now-2011-re-release.jpg
 小学生の頃、親に内緒で観た戦争映画「地獄の黙示録(原題:Apocalypse Now)」が、今でも映画鑑賞歴における最大のトラウマになっています。冷静に考えれば、小学生の観るような映画ではありませんよね、あれは(笑)

 場所は忘れもしません、奈良は三条通りの今は無き「有楽スカラ座」。洋画専門の映画館でした。ビルの二階だったか三階だったかにあり、小学生が一人で階段を昇って行くのには勇気が要ったものです。もう二度と生きて戻れないのではないか…そんな不安で一杯だったのを憶えています。映画の主人公が哨戒艇で河を遡り、カンボジアの密林の「闇の奥」へと分け入って行く心細さを、入館前から味わっていたわけです、今にして思うと。

 当時この作品を鑑賞するには年齢制限があり、たしか15歳以下は不可だった筈なのですが、どの様な手段を使ったのか、きちんとお金を払い、入場しています。どのようにしてパスしたのか、その辺のことは我が事ながら今もって謎です。チケット売場のおばちゃんが理解のある人だったのかも知れません。小綺麗で四角四面の昨今のシネコンなんかとは違って、胡散臭くとも融通の利く好い時代でした。

 さて映画ですが、ただただ映像に圧倒されました。小学生なのでベトナム戦争の知識など皆無なのですが、スクリーンを食い破らんばかりに押し寄せる「戦争の狂気」に翻弄されました。フランシス・F・コッポラ監督がこの一作にぶつけた尋常でない執念は、まだ幼い身にはどぎつすぎた。
 終了後、白昼の三条通りを歩く私の脳裏には、キルゴア大佐率いる「空飛ぶ騎兵隊」のヘリコプターのローター音が轟き続け、空挺部隊が漁村を急襲する際に大音量で鳴らしたワグナーの「ワルキューレの騎行」がエンドレスで響き続けたのでした。

 あまりの衝撃に、それからしばらく、家でも学校でも腑抜けのような状態が続きました。「何があったんや」親は私が学校で手酷いイジメにでも遭ったのではないかと心配していました。いえいえ、ガキのイジメなんて、そんなせせこましいレベルではないのです。「地獄の黙示録」は幼い私に天と地が逆さになるほどのインパクトを与えたのです。

 学校にいる時も、いつしか「ワルキューレ」をハミングしているような状態。そんな私を見て担任は、「こやつは何か過激な政治思想に染まったに違いない」と解釈したのか、個人面談の場を設けるなどと言い出す始末。これにはちょっと参りました。親にも内緒で観た映画なので、正直に説明するわけにもいきませんし…。

 後年、あの時の担任の危惧が痛いほど理解できました。ワルキューレに代表されるワグナーの楽曲って、かの第三帝国ヒトラー総統のお気に入りだったのですね(^_^;
 先生、どうも御心配おかけしました。
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