セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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いちばん美味いスイカの思い出

   
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 茹で蛸になるのではないかと危機感を募らせる日々が続いています。いつしか日本の夏は、こんなにも凶暴凶悪な夏となってしまいました。息をするのもつらい暑さとは、まさにこのことです。

 そんな中、涼を求めて、およそ半年ぶりに橿原市の「まほろばキッチン」へ足を運びました。

 これだけ猛暑だと地元野菜の収穫量にもさぞや悪い影響が出ているに違いないとの予想は、見事裏切られました。
 空調の効いた広大な市場の中には、奈良県産の数々の野菜や果物が所狭しと並べられ、カラフルな景観を創り出していました。
 とりわけ目を引いたのが、桃やスイカ。両者とも今が旬の食べ物なわけですが、特に後者は夏の風物詩です。金鳥蚊取り線香共々、日本の夏には欠かせない存在です。

 瓜科の食べ物が苦手な妻のせいで、めっきり食べる機会が減ってしまったスイカですが、幼い頃、井戸水でキンキンに冷えたそれにむしゃぶりついた際の記憶は、いまだ鮮明です。
 親戚の農家にはスイカ畑があって、当時はまだ家の庭の片隅には、昔ながらの井戸が存在していたのです。
 夏休みに毎年一週間ほどお泊まりさせてもらっていた私は、昼間に畑から太陽に熱せられて生温かくなったスイカを穫ってきて、紐で縛り、冷たい井戸水の中に沈めて、わくわくしながら日が沈むのを待ったものです。
 そして暗くなった縁側にあぐらをかき、どこか物寂しい夏虫たちの囀りを聞きながら、冷えに冷えたスイカの果肉にかぶりつく瞬間のあの幸福感ときたら……。

 親戚の家の井戸が姿を消してから、冷蔵庫で冷やしたスイカを食べるようになったわけですが、井戸で冷やしたそれの、歯を立てた途端、歯の付け根の辺りまでがジンと痺れる冷たさは、冷蔵庫スイカでは味わうことが適いませんでした。
 これには「郷愁」も深く関係しているのでしょうね。

 そのことに薄々気付いているので、今回も、スイカの山を前にして、妻に「買って帰ろう」とは言いませんでした。
 記憶の中のスイカは遠く時の彼方へ、永遠に去ってしまったのですから。
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