セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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第14回2014歴史街道丹後100kmウルトラマラソン(番外編)

   
 毎度のことだがウルトラマラソンの直後は、ロボットのようにしか動けない。何をするにしても時間がかかって仕方がない。
 会場へ戻り、まずはたっぷりと水を飲み、腹の減り具合もよくわからないままに露店で飯を食った。冷めた焼そばと竹輪の串焼き。後者の調理に時間がかかってしまった。
 会場内はごった返していた。テーブルはどこも既に埋まっていたので、植え込みの囲いの隅に腰を下ろして食べた。いつしか日は暮れかかっており、空気も肌寒さを増しつつあった。
 「ゴール閉鎖まで、いよいよあと10分となりました」レースの実況アナウンスが聞こえた。
 何、もうそんな時間か! 腕時計を見た。午後6時20分。慌てて食べ物を飲み下し、立ち上がった。アミティで家族に土産の一つも買うつもりでいたが、そんなことをしている場合ではなかった。

 ゴール前の花道では、完走を賭けた最後の熾烈な光景が展開されていた。
 今ここに駆け込んでくるランナーたちは、皆、86.7km地点の丹後庁舎の最終関門を、紙一重のタイミングで潜り抜けた人たちである。関門通過からここに至るまで、一瞬たりとも気が抜けない道のりを耐えてこられたのだ。 
2014092014163229e.jpg
 私も過去に一度、村岡100kmで味わったので、その重圧は痛いほど解る。「残り時間」という魔が猛スピードで追いかけてくる恐怖感の渦中で、下降線をたどる脚力に抗うようにして、精神力をこれまで以上の高見へと持って行かないといけないのだ。
 言葉にするのは簡単だが、これはつらい。少しでも気を緩めれば最後、何もかも放棄して収容車に身を委ねたくなってしまう……そんな精神の綱引きが己の中で、幾度となく繰り返されるのだ。
 そんな魔の波状攻撃に打ち勝ち、制限時間ぎりぎりでゴールへ辿り着くのは容易ではない。時には己の肉体の悲鳴さえ無視してかからないといけないからだ。
 死に物狂いの攻防-まさに伸るか反るかだ。
20140920141712db7.jpg
 かつてマラソンをしていないある人が、この話をした私に、こう言ったことがある。「だったらそんなぎりぎりの状態にならないように、日頃からもっとトレーニングしておけばいいじゃないか」と。
 もっともだ。彼の言い分は確かに筋が通っている。正論というやつだ。
 でも私は、負けを承知であえて反論する。「そんなもんじゃないんです」と。
20140920141750b63.jpg
 完走証やメダルを手に入れるのは、たしかに嬉しい。自分が時間内に走りきった確固たる証拠だからだ。
 しかし、形あるものはいつしか消え行く。消え残るのは自分の身体に深く刻まれた、「たしかにこの脚でゴールに辿り着いた」という手応えの方だ。それを手に入れるために我々は、練習不足や体調不良などの様々なマイナス要因に抗いながら、その日その場所で、今持てる力をすべて注ぎ込み、最後の最後までゴールを目指し続けるのだ。
2014092014182826a.jpg
 「ゴール閉鎖まで残り1分となりました」
 過ぎ行く時に必死で食らいつき、ゴールを果たされたランナーさんたちの顔は、皆生き生きとしていた。まさに生命力の固まりだった。
 そして午後6時30分、競技は終了。ゴールは閉鎖された。

 ゴール閉鎖から5分ばかり経過していた頃だろうか、私が帰りのバスに向かおうとしていると、一人の男のランナーさんがアミティ丹後へと戻ってこられた。
 その方は、見守る人も少なくなった花道を通り、殊更はしゃぐこともガッツポーズをとることもなく、ゴールテープの張られていないゲートの真下で走りを終えられた。あの背中は良かった。時間にこそ間に合わなかったが、控え目で奥深い達成感がにじみ出ているような後ろ姿だった。

 去りゆく夏の終わりに、ほんまにええもん見せてもらいました。ありがとうございます。
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そんなもんじゃないですね。
初コメです。初めまして。
私も、丹後ウルトラ100キロに参加しまして、制限時間の10分ほど前にゴール出来ました。100キロも丹後も初めてでしたので、後半は制限時間とにらめっこしながら、どうやったら挽回出来るか考えてばかりいました。
出場を決めてから、それなりにトレーニングしていても、当日の体調や天気、まあこちらはそこそこでしたけど、そういったものに影響され、事前に考えた通りにはなかなか出来ないものですね。
こういう事は参加して人でなければ分からないのだろうと思います。
制限時間後のゴール、想像しただけで息苦しくなります。でも、カッコイイ。
そういうランナーに、私もなりたいです。
>らぴゅたびとさん
初めまして。
完走おめでとうございます。
駆け込み完走と言えども、初100kmを丹後のような難コースで達成されたことは大変素晴らしいと思います。
今回の経験を原点にすれば、これからのウルトラが楽になりますよ。
あの時のぎりぎりの苦しさに較べれば、まだ耐えられる、という風に。

今後いろいろなウルトラに挑戦されることと思いますが、このブログも参考にしてみてください。
私のレース自体はアホアホの内容ですが、大会やコースの雰囲気くらいは掴めると思いますので。
マッサージ
完走おめでとうございます。

私も丹後100km完走したことありますが、
マッサージいいですよぉ
男子学生、ファイテン社員、女子学生に
当たりましたが、男子学生が一番上手でした。
多分次に出たら、ふらふらと女子学生の方に
行っちゃいそうになるのを堪えなきゃならんと思いますが・・・。
最後の最後に上り坂が有って、ぐええ・・・
となった記憶が残ってます。
丹後、いい大会ですよね。村岡と被るからなかなか出られませんが・・・

私は10月にえちごくびきのに出場予定です。
まんたさんと同じく練習不足なので
だらだらと完走めざします。
ではまた

>pink-manさん
どうもありがとうございます。
去年の村岡からもう一年ですね。早いもんです。

え・え・え! 女子生徒もいるんですか! そら知らなんだ。
なら尚更利用できません。
私の場合は、女の子に当たった時点でDNF確定ですから(笑)

来月のくびきの頑張ってください。
たしか魚沼郡の隣の豪雪地帯でしたよね。
レースの頃には、すっかり秋の装いなんでしょうね。


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