セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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やさぐれミッキーの魅力

   
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 この年末年始に録り溜めておいた映画を何本か観ました。中でもダントツの一番は、ミッキー・ローク主演のアメリカ映画「レスラー」でしたね。

 この映画を観るのは二回目で、一度目は2008年度にこの作品がベネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得した、その翌年だったと記憶しているのですが、映画館で鑑賞しました。
 盛りを過ぎて肉体的にも経済的にもぼろぼろになったかつての花形プロレスラーが、一度は引退したものの、離れて暮らす娘ともよりを戻せず、スーパーの総菜売場のパートにも馴染めず、かつてのステロイド使用から危険な状態にある心臓を百も承知の上、今一度栄光のリングへと復帰し、昔からのファンの見守る中で、大技を披露して死んでゆく、とまあ大まかにはこういうストーリーで、一緒に観ていたウチの嫁さんに言わせれば、「自業自得やん」ということになります(笑)

 家庭崩壊の原因も自分、ズタボロになった肉体の原因も自分。「なんでこんな映画が賞を取るんか、さっぱり解らんわ」と、もうけちょんけちょんです。
 嫁の意見はごもっともです。酒も煙草も女も止め、清く正しく生きていきましょう!と同調圧力を強めている今の日本からすれば、この映画の主人公の生き様など、まさに自業自得、因果応報の一言で斬って捨ててしまえる代物なのかもしれません。
 しかし、私はミッキー・ローク演じるところの、人生下り坂レスラーのあまりにも痛々しく、かつ天に向かって最後の救いを求めるがごとく足掻くその様に、何か熱いものがこみ上げてくるのを禁じ得ませんでした。
 「現実の世界は、俺にはあまりにもつらすぎた。俺に引退を言い渡せるのは、あんたたちファンだけだ」
 死に至る復帰試合のリングで、マイクを片手に絶叫する主人公の姿は、正直目を背けたくなるほど悲痛感に溢れていました。そして「ミッキーよ。よう戻ってきてくれた」と胸中で呟いていたのです。

 ミッキー・ロークは昔からファンでした。80年代のミッキーは、今よりずっとスマートで、「危険な魅力No.1」の男優として一世を風靡し、公私共にあらゆるものをブイブイ言わしていました(笑) 「ナイン・ハーフ」「エンゼル・ハート」、私の好きなウォルター・ヒル監督の「ジョニー・ハンサム」でも主演を努めていましたっけ。
 当時のミッキーは男の私からすれば、女にモテモテの「いけ好かない野郎」そのものでしたが、どこかチャラチャラして、かつやさぐれたその雰囲気は、何か目を離せないような魅力がありました。このようにしか生きられない男の業と言いますか、とにかく他の俳優には無い引力を感じていました。

 それが90年代に入り、急失速。プロボクサーに転向しただの、よくわからん噂が聞こえてきたかと思うと、スクリーンでもぱったりと姿を見かけなくなりました。当時はネットも発達していなかったので想像するしかないのですが、要するに「干されていた」んでしょうね。下品な言動や女癖が映画界の反感を買ったのでしょう。
 そしてあれよと言う間に「あの人は今」状態。もう観れることもあるまい、と私も覚悟していました。
 そんなところに「レスラー」での、まさかのカムバック。しかも脇役でなく主演。おまけに様々な映画賞獲得というおまけ付き。これがあのミッキーか?と思うほど容姿は変わったけれど、かつてのやさぐれムードは間違いなく残っており、またそんなミッキーでなければ、この作品の主人公をこれほどまでに生々しく演じきることは出来なかったでしょう。監督の慧眼に脱帽です。

 そんなわけで見事に復活した「俳優・ミッキー・ローク」ですが、低迷期を経験し、人間的にもジェントルマンへと変貌したのでしょうか?
 ベネチア映画祭のステージで下品な受賞のスピーチを述べ、審査員たちの顰蹙を買ったというニュースから察するに、「懲りてねえなぁ」となんだか嬉しくなってしまいました(笑) またいずれでかい態度が災いして干されるんでしょうなあ。でもですよ、「お酒も女もきっぱりと止めました。おまけにタトゥーも消しました」なんてミッキー、見たいですか? 良識の固まり、優等生のミッキー……想像するだけでぞっとします、永年のファンとしては。

 「健全」という名の不健康が隅々まで蔓延し、国民みんなが窒息死寸前のこの国にあって、懲りないミッキー・ロークの姿は一服の清涼剤のように思えてなりません。
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