セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
<< 2017 >>
プロフィール

まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
フリーエリア
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
アクセスカウンター


分岐点

   
img_1-picsay.jpg
 次の日曜日に開催の京都木津川マラソンは、京田辺市の木津川に架かる山城大橋のたもとにある、草内運動公園が会場となっているのですが、実はこの公園から西側堤防に上がったすぐそこ、サイクリングロード(つまりマラソンコース)の脇に、「草内の渡しの碑」なる文字の刻まれた石碑がぽつりと建っています。

 必死で走っている最中なんか、まずは眼中にないような存在感の薄さなのですが、この石碑が、歴史好き、取り分け戦国時代好きにはたまらないものだったりするのです。

 今は草内(くさうち)と発音されているようですが、戦国時代にこの場所は、「くさじ」と呼ばれ、木津川を東西に行き来するための渡し場があったそうなのです。現在は山城大橋という立派な赤い鉄橋が架けられ、車やバイクがひっきりなしに行き来しているここも、昔は渡し船でエッチラオッチラと人や荷物を東へ西へ運んでいたわけです。

 そしてかの徳川家康公もここの渡し船で、木津川を西から東へと渡河したらしいのです。俗に「神君伊賀越え」と呼ばれる有名な逃避行劇の一幕、木津川越えの舞台こそ、現在木津川マラソンが行われているまさにこの場所なのです。

 本能寺の変で信長親子が京都にて討たれた時、家康は堺見物を終え、挨拶のために再度京都へ戻る途中だったと言われています。同行者は数少ない手勢と、信長軍が武田を攻めた際に、比較的早い段階で武田を見限り、信長に下ったといわれている、武田家の元重臣・穴山梅雪(あなやまばいせつ)。

 家康・梅雪一行は、現在の大阪は交野市の辺りで信長の死を知ったと言われています。情報が錯綜し、謀反したのが光秀だと、まだこの時点でははっきりしていなかったのではないでしょうか。
 それはともかく信長を失ったことで一時的に無法地帯と化した畿内一円。農民の反乱も散発。非武装で丸裸状態の家康一行は、一刻も速く畿内を伊賀~伊勢と横断し、領国の安全地帯への脱出を試みます。

 この家康の逃避行ルートには諸説有り、どれが真実なのかは確定されていないようです。ただし、草内の渡しで木津川を渡河したのは、どうやら信憑性が高いようです。

 穴山梅雪は逃避行の道中、家康一行と別行動をとった折に、運悪く落武者狩りに遭遇し、落命したと言われていますが、以前読んだ本の中で、一つの可能性として、次のような推測がなされていました。

 草内の渡し場に辿り着いた一行。一刻も速く木津川を東へ渡りたいのは山々だが、渡し船に一度に乗れる人数は限られている。そこでまずは家康一行が渡河。次いで梅雪一行が渡るはずだったところ、落武者狩りが襲来。為すすべもない西岸の梅雪。対岸でそれを見ていた家康一行。助けに戻ろうかと思いもするが、所詮は多勢に無勢。勝ち目はあるまいと思い定め、「梅雪殿、許せ……」と心中で一言、伊賀方面へ向けて足取りを速めた……というのが真相ではあるまいか。

 なるほど、と思いましたね。もしそうなら、ここ草内は、家康にとって運命の分かれ道だったとも言えるのです。非情にも梅雪を見捨てなければ、家康とてここで落命し、その後徳川の時代は来なかったかもしれないのです。

 マラソン大会当日はじっくりと碑を見ている雰囲気ではないので、春、トレーニングで走りに来た時などに、ここのホームセンターの自販機で給水をし、石碑の前で立ち止まるようにしています。そして木津川の対岸へ目を向けると、そこには春の陽炎の中で、きびすを返し、背中を向ける、家康一行の姿が見えたりするから不思議なのです。
スポンサーサイト
| comments(0) | trackbacks(0) | page top |


この記事のトラックバックURL:
http://masahashi.blog.fc2.com/tb.php/177-bb8b7c94
<< NEW | TOP | OLD>>