セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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秘すれば花なり

   
IMG00155.jpg
 先日の木津川マラソン会場でのこと。出走前にドラム缶の焚き火で暖をとっていると、少し離れた所にあるステージでは開会式が始まったようで、スピーカーから風に乗って、大会役員さんと思しき方の熱弁が届いてきました。

 市民マラソン大会の開会式での挨拶は、大抵どこも似たり寄ったりなものですが、ことここの大会に関しては、某エントリーサイトの「大会レポ」でもちょくちょく報告されているように、「政治色」が強い。その左派系のカラーが、近年ますます前面に出始めている、と今回、政治的なことにはどちらかと言えば頓着しない私も、さすがに感じずにはいられませんでした。

 マイクを通して、その方は、庶民生活を苦しめる消費税増税について断固として反対する旨を熱く語り、その朝、イスラム国によって後藤さんが殺害されたというニュースを披露し、テロリストには断じて屈してはいけない、と声高に述べられたのです。
 当日の朝は早起きし、テレビもスマホのニュースも見ないまま会場入りしていた私は、この挨拶で殺害の事実を初めて知り、驚いたほどでした。

 しかしですよ、そういったことを「こんな場で言うかね……」というのが、私の率直な感想です。
 そりゃ私だって生活者の端くれですから増税は負担ですし、日本人の一人として、今回の人質事件ははらはらしながら注視してきたつもりで、最悪の結末には言葉もありません。
 でもこれって、マラソン大会の、しかも開会式のステージで、マイクを通じて参加ランナーたちに語り掛けることでしょうか? 選挙カーの上や国会議事堂でなら理解も出来ますが。

 高が市民ランナーと言えども、早い人、遅い人の区別なく、レース直前には数々の緊張感や不安感を抱えているものなのです。そしてスタートをすれば、せめてレース中だけは、日常生活の様々なしがらみを忘れて、走りきることだけに没頭したいわけです。
 そんなタイミングでのこの挨拶……多かれ少なかれブルーになりますよね。

 それとマイクの声は、「大会ボランティアスタッフの方々は、皆無給で働いてくださっている」とも述べられていました。言わなきゃいいのに。
 そんなこと、少なくとも私は、重々承知しているつもりですよ。この寒い中、お世話くださるスタッフさんの苦労を思えば、フルマラソンを走りきることなど、何ほどのこともありません。取り分けサービス業を経験した者なら、世話する側の大変さは身を持って理解できる筈です。

 世阿弥の「風姿花伝」にある「秘すれば花なり。秘せずば花なるべからず」という有名な一節を、思い浮かべずにはいられませんでした。
 「秘めるからこそ花になる。秘めねば花の価値は失せてしまう」という意味です。
 言わなきゃいいのに、と感じたのはそのためです。開会式のステージでマイクを通して、声高にスタッフさんの御苦労を開陳したために、逆に御苦労の価値が色褪せてしまう結果になったように思えるのです。
 SNSの普及によって、何かにつけアピールすることが善なる風潮になってしまいましたが、敢えて主張せず、受け手の想像力に委ねた方が、良い結果を生むことだってあるのです。

 木津川マラソンが掲げる「反戦」や「反核」だって、そんな政治家・知識人好みの御題目を全面に押し出すより、運営側と参加者、双方が思いやってさえいれば、気の長い話かもしれませんが、おのずと「平和」への道が開けていくのではないでしょうか?
 急がば回れ、というではありませんか。見た目の派手さには欠けるけれど、そういうやり方の方が自然で、息が長く、強固であると私は信じています。

 とあれこれ感じたことを書き連ねましたが、手作り感に溢れた間口の広いこの大会が、洗練された都市型マラソンよりも好きなので、あえて苦言を呈しました。
 今のままの規模で充分じゃないですか。目指すは一皮も二皮も剥けた質の高い「風格ある大会」だと思います。この大会が末永く続くことを願っています。
 来年もまたお世話になります。
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