セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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聖凡人伝の小久保さんについて

   
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 毎年この時期になると、終わりの見えない暑さにいい加減うんざりしてくる方も多いのではないでしょうか?
 私は八月の生まれのせいか、若い頃は夏が大好きでした。それが、近頃ではあまり好きではなくなってきています。昔と違って暑さの質が変化してしまったこともあるのでしょうが、やはりそれだけ齢をとってしまったということでしょう。
 そこで思い出すのが、小久保さんの口癖、「ワシはヤル」です。

 小久保さんとは松本零士の漫画「聖凡人伝」に登場する中年のおっさんです。舞台は「首吊り荘」という物騒な名前の木造ボロアパート。主人公はこのアパートの二階に住む青年で、小久保さんはあくまでも脇役です。
 小久保さんの職業は、なんと「セックスコンサルタント」です。つまりお金を取って性戯を実技指導するわけです。生徒は主に企業経営者のお妾さんです。青年の部屋の隣が小久保さんの住まい兼仕事場で、昼夜分かたずここで実技指導に励むわけです。青年にしてみればいい迷惑です。壁は薄く、隣室のアノ声は筒抜けです。貧乏で引っ越すこともままならない青年は、半ば開き直り、授業の様子を壁穴から覗いたりして日々を過ごしているわけです。
 趣味でやっているのではないのですから、小久保さんも楽しんでいるわけではありません。技術はもちろんのこと、何よりスタミナがないと続かないわけです。小久保さんはまむしドリンクを飲みながら頑張るのですが、年に一度か二度、肉体的にも精神的にも燃え尽きたような状態になってしまいます。中年男の悲哀です。
 時期としては夏が多いようです。なぜなら小久保さんは太平洋戦争の生き残りだからです。八月になると南方の島で亡くなったかつての戦友のことを思い出し、部屋の窓から空の彼方を眺めながらぽろりと涙を流したりします。
 そんな心中を知らぬ生徒からは、もちろん苦情が出ます。「センセ、もっと気を入れてやってください」小久保さんも生活がかかっているので、いつまでも腑抜けのような状態でいるわけにいきません。
 そこで小久保さん、己に鞭打つように言うわけです。「ワシはヤル! まだヤル! 死んでもヤル!」その後、胸の内でこう続けるのです。「友よ、見ていてくれ・・・ワシもいずれ行くぞ」と。

 この「ワシはヤル! まだヤル! 死んでもヤル!」の意味、私もこの齢になって、身に染みてとは言いませんがじんわりと理解できてきたような気がします。性的なことだけでなく、何事をするにおいても気合いが必要になってくるのです。人間が自然界に生きる動物である以上、老いは誰にでも訪れます。そのことを頭では理解していても、自分だけは例外であるという意識が皆どこかにあり、体力気力の衰えに直面する何らかのきっかけを境に、うろたえが始まるのだと思います。私もこれからうろたえる度に、小久保さんの口癖を反芻しながら乗り切っていきたい・・・そう願います。
 しかし、更に年老いて、「ワシはヤル!」が通用しない時を迎えたらどうするか? 小久保さんは古武士のようなおっさんなので、押し入れから軍刀を引きずり出してきて、「ワシは死ぬ!」と言って割腹するのでありましょうが、私のような腰の引けている人間にそんな真似はとてもとても。゚(゚´Д`゚)゚。
 
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