セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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第18回村岡ダブルフルウルトラランニング(その5)

   
 第四関門の射添会館で、時間の貯金が半時間しかないという、シビアな現実に直面( ̄。 ̄;) 焦りはするものの、もはや貯蓄に費やす脚力は残っていない。こうなれば18kmほど先の第五関門を潜り抜けるまで、残金を少しでも減らさないよう足掻くしかない。
 射添会館エイドでピンクマンさんをチラッと見かけたけれど、いつしか見失った。先に出発されたのだろう……跡を追わなくては。

 そんな焦りをあざ笑うかのように、小高い山上にその顔を覗かせている塔の先……あそこが目指す長楽寺。下界に降りてきたのも束の間、これからまた山登りが始まるってわけだ(泣)
201510051346568a7.jpg
 ひいこら言いながら登坂。やっと長楽寺の正門が見えた。ここで75km地点。
 それにしてもやたらと暑くなってきた。レースも終盤だというのに、これは堪える。強い西日が降り注ぎ、重仮装のランナーさんたちは地獄であろう。
20151005134742647.jpg
 巨大な正門を潜って中へ入ると、その奥にはこれまた巨大な大仏殿が。
 中へ入り、矢印に従って左側から、三体の巨大黄金木造仏の後ろに回り込む。(いつも思うんやけど)ええんかいな、こんなとこ走って……まあ罰当たりかどうかは別にして、今度は仏様の向かって右側へ顔を出す。そこに待ち受けているのが、長楽寺名物の「おはぎ」ってわけ。
20151005134824c1e.jpg
 テーブルに着き、冷たいお茶できな粉のおはぎを頂戴する。
 ここは公式のエイドではなく、あくまでも長楽寺の檀家さんがご厚意で接待してくださっているらしい。大仏様の眼下で、ほんまありがたいことです。
 食べ終えてから写真撮影。その時は気付かなかったのだが、右隅にピンクマンさんが写っているではないか! 後で見返して驚いてしまった。シャッターを切った時、私は果たして何を観ていたのか? 疲労困憊で、瞳孔が開いたような状態だったのか?……とにかくピンクマンさんは、もう遥か先に行ってしまわれたと思い込んでいたのである。
201510051349015ba.jpg
 長楽寺を出てからも、まだまだきつい登坂は続く。
 第21エイド・丸味(77.8km地点)に到着。蒸し暑さが増してきたせいか、みんな頻繁にかぶり水をし始めた。
201510051349546eb.jpg
 道の端には櫓が組まれ、刈り取った稲穂が絨毯のように干されている。そこに強い西日が射している。
20151005135041c9a.jpg
 登り続けた挙げ句、ようやく第22エイド・あけぼの山荘(81.1km地点)に到着。ここがピーク。これから先は7kmほど、比較的穏やかな下り坂。貯金も少ないことだし、写真撮影も控えて先を目指すことにする。
20151005135128765.jpg
 下りの途中にある第23エイド・熊波(85.1km地点)。カメラを向ける私の影が、路面に長く延びている。日暮れが近付いている証拠だ。次の関門に間に合うのか? だんだん心細くなってきた。
2015100513521221d.jpg
 下りきったところにあるのが第24エイド・長板(88.1km)。ここから関門の設けられた次のエイドまでは距離にして3kmほどで、ほぼ一直線の平坦に思えるエリアを走るのだが、これが意外と曲者で、実は微妙に上りになっているのだ。それが体感できない程度の斜度ゆえに、自分では急いでいるつもりでも、それほどペースは上がらない。おまけに直線の単調さが、倦怠感に拍車をかける。
 時間に追われて走っているのに、行けども行けども関門が見えてこない……この精神的苦痛と言ったら、ちょっと言葉では表せない。全コース中、私が一番「いやらしい」と感じるエリアがここだ。

 今回もやはりこの3kmが堪えた。なのでようやく第25エイド・小北保育所(91.2km地点)の喧騒が聞こえてきた際には、ほっとしたのだったが、そこに設置されている大会時計を見て、一転冷や汗が浮かんだ。
 関門閉鎖20分前。つまり射添会館からここまでで、貯金残高がまた10分目減りしたわけである。いやそもそも物理的に考えても、その逆など有り得ないのだ。なのでこの場合は、そんな程度のマイナスで済んだことを幸いと解釈しなければならない。
2015100513525098a.jpg
 とにかくやった。三度目となる今回も、最終関門だけはクリアした。勝負の行方がいよいよ見えてきた。あとは午後7時までにゴールインを果たすだけだ。
 とは言えわかっちゃいるけれど、ここから最後の登坂に突入。4kmほど先の最終エイドまで、忍の一字。日暮れが忍び寄る坂道を、歩き時々走りで前進する。

 やがて第26エイド・一二峠(95.5km地点)に到達。最後のピークはクリアした。あとは会場まで、緩い下りが続くだけだ。
 日はかなり傾いたものの、まだ闇というわけではない。焚き火を目に焼き付けてから、早々にコースへと復帰した。
20151005135338b13.jpg
 まだ明るさが残っていたのも、走り出してしばらくの間だけ。山間部の夕暮れが釣瓶落としなのは前二回の出場で解っている。周囲は見る間に闇に包まれてしまった。
 
 「あと2kmでゴールや。頑張れ!」「ようここまで還ってきた。お疲れさん!」
 暗い沿道から途切れることなく声をかけてくださる村岡の皆さん、ほんまありがとう。いつもすべてが報われたような気がするのは、このラストのだらだら坂を下っている最中だ。
 
 S師匠は、そしてピンクマンさんは、もうとっくにゴールインしているだろうか……そうぼんやり考えながら、村岡小学校の煌々と光るグラウンドへと吸い込まれていく(以下の写真は引用なので、イメージとしてご覧ください)。
 花道の横から差し出される数々の手にタッチする。そして三度目のゴールテープへ……。
2015100513541505b.jpeg
 グロスで13時間27分04秒。およそ半時間の残金を死守して、一日がかりの100kmマラソンは幕を閉じた。再来年の120kmへの参加資格をこれで二度ゲットしたわけだけど、まあこんなタイムでは、完走なんて夢のまた夢やね(笑)

 ボロボロになった身体を椅子に委ね、ボランティアの学生さんに靴のチップを外してもらう。手元が暗い中、跪いて一生懸命外してくれる学生さんに「ほんまありがとうな」と言おうとしたけれど、疲労と安堵で顔面が引きつり、巧く言葉にならなかった。
20151005135447fa7.jpg
 完走証と完走タオルを頂戴し、次々と告げられるゴールアナウンスを聞きながら、村岡中学の更衣室へと向かう。
 荷物を受け取り、重たい身体で四苦八苦して着替えを終える。
2015100513552710e.jpg
 喉がカラカラに渇いていたが学校の中に自販機などあるわけもなく、大きいバッグを肩に掛けて、脚を引きずりながら夜の町に出た。
 その辺をぶらついてみたけれど、自販機はついに見つからず、会場へ引き返すか、と思った瞬間、轟音と共に花火があがった。午後7時、競技が終了したのである。
 今年こそ花火をカメラに収めようと、一本遅いバスを予約していたのに、一杯の水のために見事タイミングを逸してしまった。だからこうして引用写真でお茶を濁しとるわけです(笑) 来年こそは万全を期して、シャッターチャンスをモノにするぞ。

 【前日受付も含め、六回に及んだ「第18回村岡ダブルフルウルトラランニング」の大会レポートもこれで一応の終了です。次回の記事で追記という形で、後日判明した「まさかの結果」について簡潔に触れ、レポートの本当の店仕舞いとさせていただきます。】
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