セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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鎮魂の分岐点

   
20141116160828.jpg
 1985年制作の角川映画「友よ、静かに瞑れ」。
 監督は崔洋一。原作は北方謙三の同名小説。
 出演は藤竜也、原田芳雄、林隆三、室田日出男、賠償美津子。
 ロケ地は、沖縄県名護市。

 来春名護へウルトラマラソンに行くことが確定して、真っ先に思い浮かんだのが、三十年前のこの映画だった。
 沖縄を舞台とする邦画は数々あれど、始めから終わりまで「名護」で話が展開する作品は、私の知る限り、これくらいであろう。
 北方謙三の小説の舞台は、山陰地方の鄙びた温泉町なのだが、映画化に際して180度雰囲気の異なる沖縄に舞台変更したのは、正解だった。南国の照りつける太陽と乾いた空気感、そして町のあちこちに点在するアメリカの看板……これらの要素が「乾いた語り口」が命であるハードボイルド映画に、怖ろしいくらいにマッチしているのだ。
 主人公の藤竜也がどこかくたびれた白のスカイラインのレンタカーで、名護の町をゆっくりと走り回るオープニングからして格好いい。全てが強い日差しを受けて、倦怠感を充満させているのだ。本土ではこの雰囲気は、まず出なかっただろう。

 にしても原作者に始まって、錚々たる出演者の顔ぶれときたら……和製ハードボイルドの一つの到達点の感さえある。しかも皆、キャリアの上で脂の乗りきっていた時期である。しかも脚本が、松田優作映画でおなじみの脚本家・丸山昇一と来た。これだけのメンツが揃って、ハードボイルドにならない筈はない。
 そして音楽は梅林茂。マンドリンをフィーチャーしたフォルクローレ風のメインテーマが秀逸で、映画を見終わった後も耳に残るのである。

 下の画像は「友よ、静かに瞑れ」のラストシーンである。写っている人物が藤竜也。
 この白昼の分岐点で展開するラストがまたハードボイルド全開で、私なんかは観る度に熱いものがこみ上げてくるのを禁じ得ない。結末を知っていてもそうなってしまうのである。涙腺が緩いタイプでは決してないのだが。
vlcsnap-2011-10-10-18h19m40s175.png

 そして今回、名護行きに関してあれこれネットで調べていると、偶然にも映画のラストの舞台の、現在の画像に行き当たった。それが下の写真である。
 グーグルのストリートビューの画像らしいが、三十年前とあまり変わっていないのが嬉しい。突き当たりのお店などは今も営業中のようである。
 分離帯に建てられていたけばけばしい米国風の看板は無くなったようだが、これは映画の大道具だった可能性もあり得る。
 映画のタイトルをもじって、私はこの場所を「鎮魂の分岐点」と名付けたい。
map1.jpg

 さてこの鎮魂の分岐点、場所はどこかと言えば、なんと現在、基地移転問題で揉めている「辺野古地区」らしい。
 ここに詳しい住所などは記さないが、ウルトラマラソンのコースマップと照らし合わせてみると、どうやらこのすぐ近くを走るらしいことが判明した。
 おおっ! この瞬間から単純な私の鼓膜の奥では、「友よ、静かに瞑れ」のメインテーマがリピートされ、もうどうにも止まらなくなった。これは是が非でも那覇空港でレンタカーを借りなくては。しかし、藤竜也が乗っていたのと同型の白いスカイラインなんて……今時あるわけないわな(笑)

 まあそんなアホ話はともかく、映画から三十年も経って、あのラストシーンの場所に限りなく近づけるとは、夢にも思わんかった。かつてはこの映画の登場人物のようなハードボイルドな大人に憧れた少年も、今ではそこからかけ離れた、どこか軽いノリのおっさんになり果ててしまった。ハードボイルドなのは現実の方だったわけだ(泣)
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