セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
<< 2017 >>
プロフィール

まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
フリーエリア
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
アクセスカウンター


胸中

   
17177_05.jpg
 あぁあぁ……北の端っこの地底で、新年早々ドカーン!と一発やってもうたばかりにこの有り様や。どいつもこいつも「謝れ、詫びろ」の大合唱や。ほんま、けったくそ悪いわ。
 南の連中が言いよるのはまだ我慢できるんや。元々おんなじ民族やさかいな。ムカつくのは外野や。その外野連中が、ここぞとばかりに南の後押しして好き放題言いよるさかいムカつくんや。おどれら黙っとれちゅーねん。

 「世界は一つ」「和を乱すな」やと?

 そらそうかもしれん。あんたらの仰るとおりや。なら素直に非を認め、謝罪せえってか? それが出来へんさかい、わしゃ悶々としとるんや、こないして独りで、誰にもよう相談せんと。

 わしかってな、好き好んでこないな「ブラック国家」の三代目を襲名したわけやないや。一つ上の兄やんは「わしゃ政治に向かん」とかなんとか言うて身をかわし、そのまた上の兄やんにいたっては、後継者云々の大事なときに、そもそもこの国におらんかった。
 そんなこんなで気付いた時にはもう遅かったんや。欧州の留学先から強引に呼び戻されたと思ったら、「お前に任せた」と父ちゃんが言いよる。「遠慮しとくわ」と言う隙もあらへんかった。その時にはもう国挙げて、わしを次の将軍様にする段取りが、万端整っとったんやもん。目の前が一瞬、暗ろうなったわ。好きやったバスケも何もかも、あの時みーんな諦めたわ。

 でもってしばらくして、父ちゃん糖尿病が悪化してしもて、とっとと逝きくさった。翌日からわしゃ「将軍様」や。どないせえっちゅうねん。「お前には爺様譲りの、革命家の血が流れている」と死に際に父ちゃん言うとったけど、そんな昔の話知らんちゅうねん。いつの時代を引っ張っとるねん、この21世紀に。

 ま、そんな具合にして、わしゃ将軍様にさせられてしもうたわけや。そしたらどうや、生前父ちゃんにそうしていたように、皆がわしのことを「○○の天才」と修飾語をつけて呼びくさるようになった。○○の部分には、状況に応じて、「軍事」や「芸術」という文字が入るわけや。近頃では「IT」ちゅうのも加わった。もう堪らんわ。

 ちやほやしてもろて、結構なご身分やないですか、やと?
 天才天才と褒め殺しにするちゅうことはな、遠回しに馬鹿にして、茶化しとるのと同じことや。それのどこがありがたいちゅうねん。
 え? 美女に不自由しない生活をしてみたいってか?
 言っとくけどな、そないな生活、半年もすれば厭きてしまうで。四六時中美女に囲まれて暮らしとるとな、美女も美女ではなくなってしまう理屈や。

 要するにな、もう何もかもがウンザリなんや。ストレスが半端やないわけよ。せやさかい、ついつい食い過ぎてしまう。お陰でこの有り様や。見て見ぃ、この身体。まだ三十代やちゅうのに、皮下脂肪の固まりや。バスケが好きやったこのわしが、今ではバスケのボール状になってしもうた。ほんま、笑うに笑えんわ。

 取り巻き連中は言いよる。「今年こそ経済を建て直しましょう」とな。毎年毎年その繰り返しや。壊れたラジカセみたいなもんや。
 でもな、こないな鎖国みたいなこと続けていて、一体どう経済を建て直すちゅうんや? それがお伽話にすぎんことは、死んだ爺ちゃんも父ちゃんも、解っとったことやないのか? その解っとる不可能なことに、今度はわしが挑まにゃならん。このわしの胸の内、察してくれるか? 正直たまらんのよ、持ちあがらんと解りつつも重たいバーベルを持ち上げるっちゅうのは。

 外野は好き勝手言いよる。「一日も早くこの国を、民衆の手に戻しなさい」とな。
 そらわしかって、出来ることならそうしたいわい。何もかも投げ出して、一遍でいいさかいぐっすりと朝まで眠ってみたいわい。
 でもな、それが不可能なことは、よう解っとる。
 この国を民衆の手に戻した時、わしが得られるのは安眠やないんや。「死」……つまり、二度と目覚めることのない眠りが、このわしを待ち受けていよるんや。

 え? 考えすぎやと?
 阿呆。独裁者一族の末路ちゅうのはそういう厳しいもんと歴史が証明しとるやないか。ムッソリーニもチャウシェスクも終いには、民衆の手で晒されたやないか。ヒトラーなんてまだましな方や、そうなる前に拳銃自殺出来たんやさかい……。

 あっ、ど阿呆! お前のせいでまた眠れんようになるやないか! どないしてくれるねん!
 にしても南の連中、境界線の向こうから、日がな一日、大音量でけったくそ悪い放送を流してけつかる。わしのことは呼び捨てかい! まったくこの胸の内も知らんと、わしのことを「三代目の阿呆ぼん」みたいに思いくさる。ほんま、はらわたが煮えくり返るとはこのこっちゃ。
 せやさかいわし、時々無茶してみとうなるんや。今回の実験みたいにドカーン!と、胸のすく思いをしてみとうなるってわけや。解ってくれるか、あんた?
スポンサーサイト
| comments(0) | trackbacks(0) | page top |


この記事のトラックバックURL:
http://masahashi.blog.fc2.com/tb.php/285-8644b568
<< NEW | TOP | OLD>>