セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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隠れた良作

   
 公開当時ノーマークで見過ごしていた良品映画を数年後、何らかの偶然で鑑賞した際の満足感には、格別のものがある。長年数々の映画を観続けてきた中でいつしか培われていた、「アンテナから零れ落ちた映画にそうそう良作はない」との思い込みが、ものの見事に打ち砕かれる瞬間の心持ちと言ったら、ある種の快感にも近い。

 今回テレビで鑑賞した2012年度のイギリス・南アフリカ合作映画『ジャッジ・ドレッド』は、まさにそんな良作だった。35_JudgeDredd.jpg


 この作品、原作はイギリスのコミックで、アメリカで言うバットマンやスパイダーマンが映画化されたようなものなのだが、実はこれ、1995年にアメリカ映画として一度実写化されているのだ。しかも主演は人気絶頂期のシルベスター・スタローン。

 核戦争後の荒廃した人口過密の未来都市が舞台で、都市の治安維持のため、凶悪犯罪組織を相手に戦う「ジャッジ(陪審員・判事・死刑執行人といった権限を全て持った司法省の特殊部隊員)」の一人であるドレッドの活躍を描くというストーリーは、今回もスタローン版も同じなのだが、なぜ前作が駄作(個人的に見て)になったかと言えば、映画開始早々に、主役のジャッジ・ドレッドが、ヘルメットも制服もかなぐり捨て、上半身裸になってしまうからである。そりゃスタローンをキャスティングした時点で、そうせざるを得んわな。しかしそれではもう「SF版ランボー」。筋肉ムキムキで敵を退治するドレッドの姿に、当時がっくりきたのを憶えている。
 あれから二十年……二度目の映画化に注意をはらわなかったのも、あの時の失望を引きずっていたからに他ならない。dredd-karl-urban-01.jpg


 が、今回は180度異なった。ドレッド役にカール・アーバン(スタローンほどでないにしても、そこそこ知名度のある俳優さん)をキャスティングしながらも、劇中一度もヘルメットを脱がさなかったのである。つまり、無精髭に覆われた口元だけで演技させたというわけだ。
 これって何気に凄いことだと思う。主演俳優の顔というものは、お客を呼ぶ際の一番目のツールである。極論すればストーリーなど二の次なわけだ。その一番のツールを封じ手にしてしまった。となると、あとは内容で勝負するしかないではないか。

 これほど思い切った決断を下した製作陣に、まず拍手を送りたい。全ては原作の雰囲気を尊重するためである。そして、顔を売る機会よりも口元演技を受け入れたカール・アーバンの役者魂にも敬意を表したい。
 想像するに、各方面からの圧力は凄かったに相違ない。日本で考えてみよう。例えばドレッド役にキムタクをキャスティングするとする。劇中キムタクの口元しか映らないと判明した時点で、J事務所は激怒、キムタクを降板させると言うことだろう。いやそれ以前に、それじゃあ客が呼べないと、協賛企業が続々と撤退を決めるに違いない。

 しかしジャッジ・ドレッドを映画化する以上、「ヘルメット着用」という一点だけは、製作側として、絶対に譲ってはならない部分なのだ。「素顔をさらすというなら、この企画は御破算だ!」と突っぱねるくらいのこだわりがなかったら、今回の映画化も、たぶんスタローン版の二の舞となっただろう。

 そんな製作陣のこだわりのお蔭で、二度目の「ジャッジ・ドレッド」は極めてクールな映画になった。凶悪犯を一遍の慈悲もなくジャッジ(処刑)するには、つぶらな瞳など一瞬たりともさらしてはいけないのだ。Dredd-2012-motorcycle-screenshot.jpg


 今回は予算の関係か、屋内でストーリーが展開したけれど、こんなカッコいいドレッドなら、屋外でバイクチェイスをガンガンやってもらいたい。ぜひバットマンのようにシリーズ化を、と要望したいのだが……
 調べてみるとこの映画、イギリスではともかく、アメリカでは大して当たらなかったらしい。そう言えば日本でもろくに宣伝すらされず、短期間にひっそりと上映が終わってしまったように記憶している。
 R指定の付く「ゴア描写(かつてのスプラッター映画のような、生々しい残酷描写)」が敬遠されてしまったのだとしたら、何とも残念だ。描写をちょびっと抑制し、もう少し客を呼び込む間口を広げておけば、シリーズ化も夢ではなかったかもしれない。
 今となっては全ては後の祭。続編の予定は今のところなさそうである。

 詳しいストーリーは書かないので、興味のある方はぜひ一度レンタルDVDで観て頂きたい。ジャッジ・ドレッド・ファンを一人でも増やして、続編制作のムーブメントを巻き起こしたいのである。
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