セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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第2回NAGOURAマラソン・翌日(那覇国際通り)

   
 悪天候に日がな一日悩まされ、過酷だったNAGOURAマラソンから一夜明けた3月7日(月)、泥のような眠りから目覚めたのは午前6時。昨日の雨は夜中の内にあがったようで、ホテルの部屋から見る名護の町は、きれいに晴れていた。
 一日違いでこうなってしまうのだから皮肉なものだ。今日が大会当日ならどれほど清々しかったことだろう。
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 そんなことをぼんやり考えながら、朝食の買い出しに町へ出た。昨夜の内に足裏の水まめを潰しておいたので、着地に違和感はあるものの、ホテルの階段の昇降に支障はない。まあエレベーターが無いのだから、そうせざるを得ないわけだが(笑)

 終日雨に打たれて走ったせいか、レース直後のぐったり感はいつも以上で、夕べは食べ残しの菓子パンを一個腹に入れただけで、シャワーを浴びてからバタンキューと寝入ってしまった。近くの沖縄そば屋を再訪する気力など欠片もなかった。
 一夜明け、腹はペコペコ。とは言えこんな早朝にそば屋が開いているわけもなく、コンビニ弁当で沖縄最後の朝飯を済ますっていうのも味気ない。なので昨日大会会場から引き上げる道中に目にした、市役所のそばの弁当屋さんへ行ってみることにした。朝6時から営業と書いてあったのだ。

 「役所前弁当」という名の本当に小さな店なのだが、中に入ると大きいのから小さいのまで選ぶのに苦労するほどの種類の弁当が、カウンターに所狭しと並べられている。
 腹ペコなのでついこってりした大盛りサイズの弁当に手が出そうになるが、ウルトラマラソン後の内蔵疲労を考慮しなくてはならないのは、経験的に解っている。ここでどか食いしてしまうと(したい気持ちは痛いほど理解できるが)、ほぼ確実に体調を崩してしまうのである。
 なので小ぶりのあっさり系弁当にした。200円也。ところがこの弁当屋さんでは、どの弁当にもサービスとしてミニサイズの味噌汁か、沖縄そばが付くらしい。迷わず後者にし、カップを開け、麺にポットから汁を注ぎ、紅しょうがを添える。
 これだけでも大変得をした気分なのに、店のおばちゃんが私に「新顔さんやね。これサービスしとくわ」と言ってラップにくるんだお握りを一つ付けてくれた。どうやら私をこの近所に越してきた人間と勘違いされたようだ。
 もしそうなら本当に良かったのに……常連客になったのに……と私はおばちゃんの親切を前に痛切に思った。だから「旅行者です」とはついに言えなかった。落胆するおばちゃんを見たくなかったのだ。

 そんな「少しほろ苦い弁当」をぶら下げて、海岸の方へ足を向けた。程良い暖かさに包まれた、南の島の朝だ。
 昨日あれだけ賑わっていた大会会場が、仮設テントもそのままに、ひっそりと佇んでいた。つわものどもが何とやら~とはまさにこれ。
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 かつての闘牛場の向こうには、綺麗な砂浜がひらけていた。石のベンチに腰掛けて、絵画のような海と浜をおかずに弁当を食べ、沖縄そばをすする。雨と晴れでは、こうまで景色の映り方が変わってくるのか……としみじみ思う。昨日通った場所なのに、まるで初めて来たように思えてならない。
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 食後、ホテルに戻って朝シャワーを浴び、チェックアウトの支度に取り掛かる。
 
 そして午前9時半、名護市役所前からやんばる急行バスに乗り、一路那覇へ。
 気温がぐんぐん上昇し、バスには冷房が入れられた。このぶんだと一転、今日はピーカン晴れになりそうだ。
 高速道を南へとひた走るバスの車窓から、強い日差しと冴え渡る青空を眺め、そう確信した。
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 午前11時、終点の那覇空港の手前の「県庁前北口」で途中下車。帰りは午後1時半の飛行機なので、あまり時間があるとは言えないが、せっかく沖縄まで来たのだから、那覇市のメインストリートである「国際通り」をちょろっと散策していくことにする。

 県庁前北口のバス停近くに、「パレットくもじ」という商業施設があり、その一階に沖縄名物「ブルーシール・アイスクリーム」のお店を発見。入店し、塩ちんすこう味のアイスを舐めながら、日頃なにかと世話になっている嫁の両親に、アイスの詰め合わせを贈ることを思い付き、宅急便の手続きをする。セコい計算を働かせて点数を稼ぐ、私という人間のいじましさよ(笑)
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 そして国際通りの入口へと足を進める。ここへ来るのも20数年ぶりだ。
 にしてもこの外国人の多さときたらどうだ。雑踏の至る所で英語や中国語、韓国語が飛び交い、まさに「どこの国やねん」状態。気温が25℃を超え、真夏日一歩手前なので、白人女性なんかはもうビキニのような服装でうろついている。
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 そこまでするんなら、もうスッポンポンになりゃいいのに……などとオヤジ極まりないことを考え、時折走る足裏の痛みを緩和させる。しかし、南国はええなあ……目の保養、目の保養(人格を疑われる前にここらでやめておきます)。

 不純な歩行を続ける内に、国際通りもあれよあれよ言う間に半ばへ到着。
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 そこにぽっかりと口を開けている「平和通り商店街」の入口。国際通りがよそ行きの顔としたら、そこから枝分かれした平和通り商店街は、「すっぴんの沖縄」って感じ。そのアーケード街へ足を踏み入れる。
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 しかし時代の流れか、この商店街もかなり様変わりしたなあ。昔訪れた時は、店先に豚の顔のなめし革とか、ハブ酒とか、本土の者からすると得体の知れない物品がわんさかと陳列され、迷い込んだら出てこれないような「いかがわしさ」に満ち溢れていて、そういうのが好きな私にはたまらないムードの空間だったのだけど、今は、妙にこざっぱりしてしまった。それでも国際通りに較べれば、まだまだディープな色合いが残っているのだけれど……。

 そんな平和通り商店街の中程にある「花笠食堂」の大きな看板。今回の私の目的はここ。名護でついに食えなかった「そば屋の沖縄そば」をここで食べようというわけ。その一心で足の痛みを堪えながら、わざわざやって来たのだ。
 とはいえこの食堂、看板とショーケースはあるけれど、入口が無い。実は入口は、おっちゃんの立っている細い路地を入って……
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 ……ほんの数メートルの場所に、ごくごく控え目にあるのだった。なのでたぶん、見落とす客も多いと想像するのだけど、何故こんな導線的にも不利な作りにしたのかは、全く持って不明。ま、そこが好きなんだけど(笑)
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 店内は狭く、年季が入っているが、けっして不潔なわけではない。「沖縄風家庭料理の店」なので、いろいろとメニューはあるけれど、ここは初志貫徹、ストレートで勝負。
 「おばちゃん、この〈沖縄そば〉と〈ソーキそば〉ってどう違うの?」
 色褪せかかったメニューの一番目と二番目を指し示し、私は訊く。
 「沖縄そばは〈骨無し〉、ソーキは〈骨付き〉」と、おかん風のおばちゃんが親切に教えてくれる。具の豚肉のことである。
 ちゅうことで、骨無し肉の「沖縄そば(500円也)」を注文。花笠食堂で一番のシンプルなメニューだ。サービスとして「ぜんざい」か「もずく」が選べるらしいが、ぜんざい? そばと甘い物を一緒に食べるの? それが沖縄風な食べ方なのか?
 奇妙な食い合わせに大いに惹きつけられはしたものの、もずくにした。昨日エイドで出された海藻類がまことに美味だったこともあるし。年齢と共にチャレンジ精神を喪失しつつある自分が、ちと哀しくもある。
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 そんなことはともかく、やはりちゃんとしたそば屋で食べる沖縄そばは絶品。豚骨ラーメンのようにこってりしていないので、ウルトラマラソン後の疲れた胃にも最適。ツルツルと入っていき、あれよという間に、一滴余さずお汁まで飲み干したのだった。おばちゃん、ごちそうさまでした<(_ _)>

 「一杯の正真正銘の沖縄そばを食べる」……NAGOURAマラソン完走と同じくらい大事な、今回の旅のミッションは、これで果たせた。飛行機搭乗の一時間半前。滑り込みセーフといったところか。
 店を出て、裏手にある公園で一息。人で溢れる国際通りも、一歩脇道へ逸れれば、こんなにも静かだ。大きなガジュマルの樹を見上げ、満足感に浸る。
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 にしても暖かい。いや、暑いくらいだ。Tシャツ短パン姿の歩行者がごろごろいる。関西は春まだ来だが、ここはもう初夏だ。出来ればこんな空の下でマラソンを走りたかったが、暑さに慣れていない身体では、昨日とは違った意味で苦戦したかもしれんなあ……。
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 その後、国際通りの終点である「牧志駅」までぶらぶら歩いた。県庁前からここまで、モノレールの駅で言えば4~5駅ぶんくらい移動したことになる。足裏に水まめこしらえて、ようやるわの世界である(笑)
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 牧志駅から那覇空港までは、ゆいレールで15分くらい。那覇中心街を貫くこのモノレールに乗るのも、今回が初めてだった。過去に二回の沖縄訪問は、修学旅行と社員旅行だったから、自由が利かなかったのよね。
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 その意味でも二泊三日、内一日は100kmウルトラと駆け足ではあったが、解放感に満ちた今回の沖縄遠征であった。
 何はともあれ確かに完走した証を持ち帰れるのだから、これほど嬉しいことはない。
 頂戴したずっしり重いメダルも勿論だが、それ以上に足裏に水まめを拵えながら沖縄を100kmも移動したという実感が、何よりの宝物だ。肉体に刻み込んだそれが消えてしまわない内に、いつかまた、この沖縄へ走りに来たいものだ、今度はぜひ好天の日に。

 とにかくこの遠征旅行でお世話になった数々の皆さんに感謝します。数少ない「奈良んちゅ」の一人として、どうにか面目を果たすことが出来ました。
 沖縄んちゅも、東京んちゅも、大阪んちゅも、皆それぞれに頑張ったなあ……そんなことをぼんやりと考えつつ、私は機上の人となったのでした。〈了〉
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