セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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2016夜叉ヶ池伝説マラニック(2日目・坂内学校体育館→夜叉ヶ池)

   
 明けて24日(日)、午前2時半起床。といっても、2時になるとちらほら起き出す人がいるので、目はとっくに覚めていた。
 身体は疲れているのに、やはり眠れなかった。体育館の外が、やけに遅くまで騒がしかった。耳栓を持ってくるべきだったか。

 スタートは3時半なので、あまり時間がない。毛布の上であぐらをかいて朝食。
 朝食は昨夜の内に配られており、コンビニおにぎり(梅)が二つとバナナが二本、オレンジ一個にペットのお茶、といった内容。

 それらを詰め込みながら、左隣でまだ寝ているランナーさんを眺める。写真が趣味なのか、立派なカメラを持参されている。この方、昨夜10時くらいに携帯に呼び出しがかかり、どこかへ行かれて、戻って来られたのは日が変わってからだった。なので、まだ熟睡しておられる。

 これは後になってから分かったのだが、この方、実は雑誌の取材班のスタッフだったのである。夜叉ヶ池へ向かう道中、「取材班」と書かれたビブスを着て、カメラを持って走っておられたからそうだと分かったのだが、地元のタウン誌のようなものの取材だと想像していた。が、そうでなく、実は「ランニングマガジン・クリール」だったのである。

 今回の「夜叉ヶ池伝説マラニック取材記」は、8月22日発売の9月号に掲載されるらしい。ランニング雑誌なんて、これまで一度も買ったことはなかったけど、宿舎で隣合わせになったのも何かの縁なので、発売日に買ってみようかと考えている。
 昨夜の呼び出しは、翌日の取材打ち合わせだったのかなあ。

 それはともかく、そそくさと朝食を終え、ランニング装束に着替え、毛布の上でひげ剃り。もう3時を回った。歯磨きは省略。毛布を返却し、手荷物を預け、校庭に出る。
 こんな時間から湿度高し。霧雨のようなものが降ったが、一瞬のことだった。

 スタート前にトイレ大を済ませておきたいが、混雑している。差し迫って行きたいわけでもないから、道中の公衆・簡易トイレですることに決定。
201607301315268e0.jpg
 2日目のスタートが近付いてくる。隣の男性が「AED」と書かれたビブス着ていらしたので、詳しく訊いてみたところ、なんと6kgほどの重さのAEDをバックパックで担いで走るとのこと。試しに担がせてもらった。「重ッ!」と、絶句。
 「これを担いで夜叉ヶ池まで登ります」と男性。池で最終ランナーが通過するのを見届けてから下山し、またランナーたちの後を追いかけるのだそうだ。
 「ちなみに、お医者さんか消防士さんですか?」と私。
 「いえ。システムエンジニアみたいなことをやってます」と男性。
 こんなにも身体に負担がかかるボランティアランナーなんて、誰彼なしに務まるはずがない。この方が「素」で走ったとしたら、どんなタイムを叩き出すのかと想像し、尊敬してしまった。
 私がこんな重さのAEDを担いで走ったなら、逆に自分がそれの世話になってしまうこと間違いなし(笑)

 そんなこんなで午前3時半、2日目・約92kmの開幕。ヘッドランプを点灯するのは、今春の沖縄遠征以来である。

 分かっていたことだけど、「上り」、それも「ひたすらの上り」。起き抜けの夜間走行プラス「上りオンリー」は、心身共にかなり堪える。しかも昨日の47km疲労が、多少なりとも尾を引いている。半時間もしない内に滝のような汗。

 宿舎の体育館から夜叉ヶ池への登山口までは、およそ21km。途中から林道へ侵入するのだが、林道へ入ってからが途方もなく長く感じられた。周囲が明るくなり、ランプが不要になっても、まだ一向に林道の終点が見えてこない。二日間の全行程で、一番つらかったのは、この部分だ。

 そしてやっとのこと、林道終点のエイドに到着。ひたすらの上りだったとは言え、ハーフマラソンの距離に4時間近く費やしてしまい、愕然とする。
 この時点で疲労困憊なわけだが、上りはここで終わりでなく、ここから「登山」が始まるのだから堪らない。「堪忍してくれ~」の世界だ(>_<)
201607301315566a9.jpg
 昨日、神戸町公民館で預けておいた荷物の一つが、このエイドに到着している。トレイルシューズに履き替える人も結構多いが、私はものぐさなので、普通のランニングシューズのまま通すことにした。この「ずぼら」がこの後、吉と出るか凶と出るか……。
 参考までに私がこのエイドに預けておいた荷物の中身は、レインポンチョとローヤルゼリー配合の「即効元気」、この二つのみ。我ながら、ずぼらもずぼら(笑) こんなんだから本格的なトレランには踏み出せんのよね、荷物が多すぎて。

 さていよいよ登山というこのタイミングで、ちょうどうまい具合に大の方がもよおしてきた。登山口の脇に公衆トイレがあったので入室、用を足す。
 この先には鳥居があり、そこから先は「聖域」のようなものらしく、トイレは無いし、エイドも設置できない。
201607301316290fb.jpg
 すっきりした後、水分補給し、スタッフさんから軍手をお借りする。ここから先、必需だという。そして、いよいよ入山。

 エイドのある場所から頂の夜叉ヶ池までは、距離にして片道3kmに過ぎないが、たったそれだけの区間で、標高が752mから1105mまで上がるわけだから、それは険しき道。
 登山道のあちこちには水がちょろちょろ流れており、靴先が濡れることしばしば。進むにつれて斜度はどんどんきつくなり、同時に道幅は狭くなり、足の置き場にも困るほどになる。
2016073013170014b.jpg
 たかだか3kmが、なかなか前に進まない。登山道は当然ランナーで渋滞する。下山してくるランナーもいるので、お互い譲り合うのだけど、退避する場所がほんと無いのよね。
20160730131730908.jpg
 やがて夜叉ヶ池直下に近くなると、登山道は限り無く「岩壁」へと変貌する。岩壁にはロープや鎖が縦横に渡され、我々は足を置く場所に充分注意を払いながら、鎖を手繰り寄せ、垂直一歩手前の道を登るのである。
 「ああ恐ろしや」……こんなロッククライミングみたいなことをしたのは、学生時代の大峰登山以来だ。とにかく神経使いまくり。汗はいつしか冷や汗へと変わっている。
20160730131814b4f.jpg
 そしてやっとのこと頂に出た。けっこう風が強く、しかもそれは、下界では考えられないくらい冷気を帯びている。
 不思議なのは、風が出てきたら、霧が晴れるのが普通なのに、ここでは濃霧が滞留しており、夜叉ヶ池の対岸さえ見えない。なので池の畔というよりも、砂浜に佇んで海を眺めている気分になる。色彩に乏しい、とにかく神秘的な光景だ。

 板敷きの遊歩道を除いて、笹が足元を埋め尽くしている。「夜叉姫祀碑」が笹の葉に囲まれるように建てられていた。
 遥か昔、干魃に苦しむ人々のために、夜叉姫は、龍神の嫁になるべく、現在の神戸町のある辺りから、71kmも離れた、岐阜・福井・滋賀の県境にほど近い、こんな山奥まで連れてこられ、ついには還ることがなかったのだ。
20160730131924af0.jpg
 だが我々は還らねばならぬ。昨日「無事還ってくるんやで~」と送り出してくれた、神戸町の皆さんのためにも、ここに留まるわけにはいかないのだ。
 というわけで、夜叉ヶ池到達記念に、スタッフさんに一人ずつ写真を撮って頂く。アップするにあたり、顔を加工する必要も特に無いのだけど、あまりのしんどさから目が「イッてしまっている」ので、サングラスをかけさせてもらいました(笑)
20160730131856d7d.jpg
 さあ、これから下山だ。下りは登りより余程怖ろしいぞ。
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