セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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2016夜叉ヶ池伝説マラニック(2日目・夜叉ヶ池→神戸町中央公民館)

   
 濃霧に包まれた夜叉ヶ池を後にする。
 下山は登山以上に神経をすり減らす。ロープや鎖に捕まり、足場を着実に確保しながら安全第一で下りていく。それでも周囲では尻餅をつく人が頻発した。
 道がこれほど険しければ、トレラン用でも普通のランニングシューズでも大差はない。運が悪ければ滑ったり転んだりは避けられないのだ。

 そんな風にしてまた、石鳥居のある登山口のエイドへ戻ってきた。
 膝や肘を擦りむくこともなく下山できたのでやれやれだが、山の往復だけで二時間も費やしてしまった。というわけで午前3時半のスタートから六時間が経過。現在、午前9時半。関門である坂内学校体育館へ正午までにたどり着かないと、アウトになってしまう。
 往路は体育館から登山口まで四時間を要した。復路は一転下りなのでまさかそれほどかからないだろうが、大会初挑戦なので確信など無い。とにかく、くつろいでいる余裕はあまりない。

 お借りしていた軍手を返却し、走り始めるものの、山歩きから急にランニングへ移行したものだから、いまいちペースが掴めず疲労が蓄積する。
 ほんまに神戸町まで戻れるんやろか……体育館までは戻ることは実感できても、真のゴールはそれよりまだ42kmほど先にあるのだ。考えると気が遠くなる。

 と、サイレンを鳴らしながら登山口方面へ向かう救急車と擦れ違った。パトカーが後に続いた。「なんぞあったんやろか?……」

 登山口から10kmほど下った先のバイクランドのエイドでスタッフさんに訊く。詳しくは分からないが、山道で滑落事故があったとのこと。一瞬、大会が中止されるのではと思ったが、その後何事もなかったということは、軽傷で済んだのだろう。とにかく良かった。あれほどの険しさ、自分が滑落していても不思議ではないのだ。

 バイクランドのエイドでは、かき氷が振る舞われていた。イチゴ味とメロン味の二種類で、これが生涯最高のかき氷だった。あまりの美味しさに三杯も食べてしまった。お陰で心身共に生き返った。
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 かき氷効果はてきめんで、その後かなりのペースアップ。坂内学校体育館着は午前11時少し前。リミットに対して一時間の余裕を残していた。
 まだこの先フルマラソンの距離を走らないといけないが、何となく「イケるぞ」という手応えを感じた。登山で精魂尽き果て、一時はバテバテに思えたものの、食欲がここへ来て回復しつつあった。良い兆候だ。体育館前のエイドで豚汁などを食した。本当に弱っていたら、この暑さの中、熱いスープなどまず欲しくならないはずだ。

 これで最大の難所はクリアした。あとは閉鎖時間の午後7時までに神戸町の中央公民館へ帰還するだけである。しかも、辿る道は昨日と同じでも、一転今日は下り基調が続くのだ。「峠は越した」そう思った。

 昨日と同じエイドを逆側から辿り、多くの私設エイドにも助けられつつ、揖斐川の下流目指して順調に距離をこなしていく。
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 平地に近づくので、蒸し暑さは増すばかりだったが、やがてコンビニの姿が見られる地点まで下りてきた。みんな俄然元気づく。近くのランナーがサークルKに寄り道したかと思いきや、ガリガリ君をかじりながら戦列復帰したりする(笑)

 「池田町」の看板が、ついに「神戸町」に取って代わった。復路では夜叉堂や日吉神社に寄ることもなく、そのまま神戸町の本通りを目指す。
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 本日午後4時から、「ごうど本通り祭り」が開催されており、本通りは歩行者天国。我々は屋台と人に溢れた、そのストリートへと入っていく。
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 「よう還ってきたなあ」「お疲れさん」そんな声の数々に、目頭が熱くなる。
 一日目の昨日は揖斐川町・坂内地区のお祭り会場へゴールして、二日目の今日は、昨日我々を声援と共に送り出してくれた神戸町のお祭りのただ中へと、ゴールする。こんな体験は、もちろん人生初だ。常連ランナーさんの多い意味が分かるような気がする。みんな一年一度の夏祭りを味わいたくて、またエントリーするのだ。夜叉ヶ池伝説マラニックとは、夏恒例の神戸町や坂内地区への「帰省」なのだ。
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 初挑戦の私も、今回、その素晴らしさをしみじみと賞味させてもらった。二日がかりで遙々140km近い距離を走ってきて、ほんと報われたと思った。
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 中央公民館のゴールでは、山王太鼓の演奏が、テープを切る我々に花を添えてくれた。合計19時間22分42秒に及ぶ私の今夏のイベントは、こうして閉幕した。

 ゴール後、参加者には、ゴール会場隣にある「介護予防施設ばらの里」の無料入浴券と、ごうど大通り祭り会場で使える千円分のお買い物券が支給されるのだが、それらを楽しみにして頑張り通した私も、いざゴールしてみれば精魂尽き果て、しばらくは立ち上がるのさえ億劫な有り様だった。腰が抜けたのだ(笑)

 神戸町の夏祭りは午後9時まで続くので、風呂に入ってさっぱりし、ビールでも飲みながら屋台でイカ焼きなんぞをつまみ、童心に還ってヨーヨー釣りでもやってみるか……などという事前構想も、のし掛かる疲労を前にして諦めざるを得なかった。

 なので荷造りをして、すぐさま大垣駅へ向かい、予約してあるアパホテルにチェックインすることにした。一刻も早く冷房の利いた空間に身を置き、それから大浴場で身をのばしたかった。
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 日が暮れ、ホテルの部屋でようやく落ち着いた私は、提灯の下で今も続いているであろう神戸町の夏祭りを夢想した。そこでは様々な浴衣や団扇が、ほんのり頬を赤く染めて、涼しげに行き交っていた。
 一年後、もしまた夜叉ヶ池伝説マラニックへ再挑戦するならば、その時こそ、私も提灯の下の住人になってみたい……強く、そう思ったのだった。

 それには、もうちっと鍛えておかないとね(笑)
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No title
レポ楽しく読ませていただきました。
改めて完踏おめでとうございます。

まんたさんのレポで雰囲気の一端は掴めました。
只のマラソン大会では無く、ランナーも祭りの一部に入る神事なんですね。
これぞ、ランナーと地元の方々が一体となって楽しめる大会だと思いました。
いつか出てみたいですね。
>>pink_manさん
初めて村岡へ行った時とそっくりの感触を味わいました。
大会そのものがほんわかしていて、初めてなのに懐かしいと言いますか……。

時期的にもコース的にも過酷ですが、ひょっとするとこれから、私の夏の風物詩になるかもです。
エントリー代も、一泊二食プラスお買い物券付きなので、決して高く感じませんし(笑)


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