セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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第13回伊豆大島ウルトラランニング②

   
 午前5時に開発総合センター前をスタートしてから、しばらくは北上。5km地点まで緩やかな上りがひたすら続く。
 風雨の中、少しでも早く身体を温めるべくがむしゃらに走る。雨天なので夜明けが遅そう。
 ある程度ランナーがバラけるまで、足元に注意を払いながら走る。舗装路の凹みに雨水が溜まっていて、スリップの危険大。周囲が明るくなるまで神経を使いまくる。雨レースの辛いところだ。カメラを取り出す余裕など全く無し。

 5km地点を過ぎると下りに転じる。コース中の最北端に位置する「野田浜」までは、割と海が遠かったこともあり、動き出してしまえば寒さもそれほど気にならないくらいにはなってきていたのだけど、野田浜から先は一転、島の西海岸伝いに南下することになり、右側に絶えず荒れ模様の海を見ながら走り続けることとなる。つまりは、海側からの雨風によるダメージをもろに受けるゾーンに突入したということだ。

 実際、野田浜を過ぎると、濡れた身体に吹き付ける風の勢いが半端ではなくなり、その冷たいことといったら、ちょっと言葉では言い表せない。スタート後、水など全く摂っていないにも関わらずトイレにばかり行きたくなり、コース端の公衆トイレに駆け込むも、出るものは大して無い、という状況に陥った。冷え込みのあまり頻尿の症状が出ることは経験上よくあるが、ここまで極端な例は初めてだ。
 こうなると当然走りに集中できなくなり、戦意も自ずと萎えてくる。
 とにかく寒い! 寒い! ヒーッ! 堪忍してくれ!、の状態が、スタートしてまだ10kmにも満たないというのに襲い掛かってきた。かぁ〜っ、先が思いやられるわい。
 こんな時こそ慌てず急がずエイドでしっかり飲み食いし、体温を保持しながら進まないといけないことは頭では解っているのだけど、いかんせんエイドで立ち止まると、ここぞとばかりに寒さが襲来してくるので、それさえも出来ない。早々に走り出すしか術はなし。く…苦行じゃ(泣)
 それにしても何という寒々とした空と海の色だ。ここはホンマに3月の伊豆大島か? 真冬の北海道・利尻島へ間違って来てしまったんではないかい?……そんなことを考えつつ、南国へ行くつもりでサンオイルまで持参したことを思い出し、自嘲の笑みを浮かべるのであった。
 少しでも寒さを紛らわそうと、時折カメラを取り出して撮影を試みるも、レンズに雨粒が付着するわ、身体は小刻みに震え続けるわで焦点が定まらない。
 寒いわ、風で吹き飛ばされそうになるわ、写真を撮る余裕は無いわのトリプルパンチを喰らい、元町港方面へ南下するこの区間で、序盤にして八割方戦意を削がれてしまったような気がする。寒さのあまり、マラソンの体裁を維持し続けられないのだ。
 荒れ模様の離島マラソンの怖さを、この時点にして早々と痛感した。リタイアの四文字が頭の片隅で点灯し始めたのもここだ。
 元町港へ到着したといっても、まだ13kmに過ぎない。この先80数キロの道のり……天候の回復は望めそうもなし、気温も今後、それほど上昇するとは考えられない。寒さに震えながらのこんな状態で、果たして乗り切れるのか?
 そんな風に絶望しかけたが、元町を過ぎてしばらく南下すると、ほんのちょっぴりだがコースが海岸から離れた。右側に木々が茂っており、それによって海風がうまい具合に緩和されるようになった。
 防風林というほど大層なものではないのだけど、剥き出しの海岸べりを走ってきて半泣きになっていた身としては、これだけでも十分ありがたい。濡れた身体にぶつかる風が少しましになっただけで、トイレに行きたくなる回数も減ったし、萎えかけていた気持ちにも張りが出てきた。

 こうなると「もしや地獄のピークは過ぎたんでないかい?」と考えてしまうあたりが私のおめでたいところで、初出場でコース未体験だからこその楽観なのだった。
 そう……ここまでの冷え込みなどまだまだ序の口だったことが、これ以降明らかとなり、私は進退窮まる決断を余儀なくされるまでに追い詰められるのである。
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