セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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プロフィール

まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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第24回 2017えびす・だいこく100kmマラソン⑤

   
 左手に大きな宍道湖を眺めながら、一畑電車北松江線の線路に沿うかたちで、西へ西へと走り続ける。
 一畑電車の津ノ森駅(75km地点)を通過。しばらく行くと一畑口駅がある。この駅は「目の神様」として有名な「一畑薬師」の最寄り駅となっており、通過の際、近年老眼が進んできている親父のことを思い出し、お参り出来ないので、せめて心の中で合掌する。柄にもない親孝行(笑)

 その後、80km地点の園駅の辺りで、永遠に続くかと思われた「宍道湖との並走」も、ようやく終了。つまり、湖の西の端まで到達したわけで、この先はゴールまで、一畑電車に沿って、田舎道を走ることとなる。
 日曜日なので沿道のお店は休業が目立つが、それでも応援メッセージだけはきちんと掲示していてくれたりする。
 残り20kmを切り、完走できる目処はどうにかついてきたものの、足はガチガチで、スタミナ切れの症状も出始めた。走り込みが出来ていないせいなのは明らかで、こうなればこの先、時折歩きもまじえて、騙し騙しゴールへ近づいていくしか術はない。
 もう「格好良さがどうとか」言っとれん。前半の山道で調子をこきすぎた。ウルトラはうまいこと出来ているもので、終盤ここへ来て、見事相殺というわけだ。とにかく、応援メッセージを励みにもう一頑張りしよう。

 宍道湖畔の風景からは遠ざかったけれど、ゴールまでただひたすら直進することに変わりなく、精神的苦痛は尚も続く。
 ああ、たまらんなぁ……と思い始めた矢先、85km地点の平田本町商店街の辺りで、ついに道路標識に「出雲大社」の四文字が出現!
 「やっと出た! やっと出た!」アベベさんと共に年甲斐もなくはしゃぐ(笑)
 いやぁ〜長かった。宍道湖畔に出てからというもの、単調な展開が続いていただけに、余計そう思えたのだ。
 とにかく、残り14kmの辛抱。

 が……そこから先がまた長かった(泣)
 出雲大社の道路標識が出始めたのだから、「もうすぐ大鳥居が見えてくるに違いない」と思い込み、スッポンのように首を伸ばして走り続ける始末。しかし、行けども行けども見えてこないものだから、めげそうになる。
 ちなみに私は、これまで出雲大社に行ったことはない。なのでそこに、遠方からでも確認できるほどの大鳥居があるか否か、知るわけもない。つまりテレビとかで観たイメージだけで、「あるはずやろ」と思い込み、期待しているのだからおめでたい。いや、始末に負えない。

 「鳥居、鳥居、鳥居はどこじゃ……」
 呪文のように念じながらのレース最終盤。走りはもう幽鬼さながらで、傍目から見れば、もう危ないオッサン丸出しである。
 その上、ここへ来て、ついにアベベさんにも付いていけんようになった。なんか去年の村岡と似たような展開……小さくなっていくアベベさんの後ろ姿を見送りながら、「お元気で……」と胸中で手を振る。もう追いかける気力は微塵も無し(泣)

 それから以後、ゴール付近へ至るまでの記憶がない。写真が残っていないところから察するに、たぶん決死の形相でただひたすら、前進していたということだろう。
 とにかく気付いた時には、周囲がやけに賑やかになっていた。出雲大社は島根県でも最大の観光スポットだし、日曜日の夕刻ということもあって、人通りが多いのも当然と言っちゃ当然。
 「よう頑張った!」「お疲れさん!」沿道からの数々の声に、愛想を振り撒く元気も最早無く、神門通り交通広場に設けられたゴールアーチに吸い込まれる。
 長かった一日が終了。無事完走できたことは嬉しいのだけど、ゴール直後は疲れのほうが勝ちすぎて、正直何も考えられなかった。

 すぐさま完走証を発行してもらう。13時間32分47秒。ゴール閉鎖までおよそ半時間の貯金を残してのFINISHだった(下の画像はゴール後に撮影)。
 完走の余韻に浸る元気もなく、近くの「日の出館」に直行し、預けておいた手荷物を受け取る。この旅館の風呂場が参加者に無料開放されているらしいのだが、今の時間は混雑していることだろうし、何よりバテバテで入浴する気力も湧かない。なのでボディシートでささっと体を拭き、着替えを済ませると、一畑電車の「出雲大社前駅」へ向かった。

 駅は松江市内へ帰るランナーで混雑していた。冷えたスポーツドリンクを飲みながら待つことおよそ20分、電車が来たので乗車。ゼッケン提示で運賃は無料になる。
 この一畑電車は、1時間一本の運行で、紙一重の差で乗り過ごせば、松江到着が大幅に遅くなる。午後7時を回って晩飯時だったが、疲れすぎて空腹感も無く、あるのは一刻も早くホテルへ帰り着き、風呂に入ってベッドに横たわりたいという欲求だけだった。

 電車が発車した。乗客は疲れ果てたランナーのみ。当然、車内はどことなく汗臭い(笑)
 出雲大社前駅からしばらくは「大社線」という路線なので、途中の川跡駅で「北松江線」に乗り換え。昼間この足で辿った道を逆方向から、今度は電車で辿り直すわけだけど、日が落ちてしまったので宍道湖の様子さえよく判別できなかった。

 終点の「松江しんじ湖温泉駅」に着いたのは、午後8時を回った頃。ケチって安ホテルに拘ったせいで、夜道を、JR松江駅方面まで2km強も歩かないといけない。足がツラいのでタクシーを拾えば万事解決なのだけど、それすると、ホテル代を節約した意味がなくなるのよね。だから初志貫徹、夜になって帰り道も分かりにくくなったけど、ブラブラ歩きゃその内着くわい(笑)

 途中コンビニに寄って、ホテルに帰り着いたのは9時ちょっと前。部屋に入るなりフロアにへたり込み、あぐらをかいたまま弁当をかき込む。その後風呂に入り、ベッドに横たわるやそのまま爆睡。意識が飛んだ。
 こうして2017えびす・だいこく100kmマラソンが無事終了した。
 後日発表の完走データによると、アベベさんも無事、私より15分ほど早くゴールインされたようで何よりだ。
 多忙で、一時は出場さえ危ぶまれた今大会。練習不足の身で、出られただけでも感激なのだが、その上、完走までさせてもらった。月並みな言い方だけど、スタッフの方々や、苦楽を共にしたランナーさんたちのお蔭があってこそで、自分の完走という結果など、正直おまけのようなものだと思っている。
 皆さん、本当にありがとうございました。ホンマええ大会だと思います。抽選に当たったなら、来年もぜひお世話になりたいですね(_ _)

 
 ⭐えびす・だいこく100kmマラソンの大会レポートはこれにて終了ですが、「番外編」として、次回は大会翌日のちょっとオモロイ顛末を記事にしたいと思っています。
 飢餓状態に陥ったオッサンが、重たい足を引きずりながら、食い物を求めて某温泉街をさまよい歩き、良からぬことを夢想したりします(笑)
 どうぞお楽しみに。
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