セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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プロフィール

まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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第16回村岡ダブルフルウルトラランニング(その5)

   
 長楽寺を後にして、またまた登坂。標高差約250mのあけぼの山荘のエイドに到着。
 ここではおととし、残り時間の関係から泣く泣く諦めた、名物のカレーライスを頂きました。
 そしてここから、今度は標高差約350mを一気に下り降ります。この時点で88km。レースも佳境に突入したというのに、まだまだ上へ下へとシェーカーのように激しく揺さぶられ、もう十時間以上酷使し続けている両脚は、当たり前のことですが悲鳴をあげています。
 そして村岡ダブルフルの恐ろしさは、この時点から、これがとどめだと言わんばかりにもう一度、峠越えが用意されていることです。

 91km地点の小北保育所のエイドが最終関門。関門閉鎖時刻は17時半。私にはまだ50分の貯金があります。射添会館であった貯金をまだそんなに使っていません。おととしはここでの貯金が15分しかありませんでしたから、それに較べると、心にもまだ余裕が残っています。
 さあ、ここから最後の登坂です。おととしはここでペンライトを手渡されましたが、今回はエイドの係員が何も言わないところを見ると、ひょっとして暗くなる前にゴールイン出来るのかもしれません。一筋の希望が見えたような気がしました。

 重くガチガチに固まった脚を、時には叱りつけ、また時には宥めすかしながら、永久に続くのではないかと思えるような約4kmの登坂を終えた私は、ついに95km地点にある一二峠の最終エイドにたどり着きました。
 少し薄暗くはなってきていますが、おととしのように真っ暗ではありません。いける…と心中で呟きました。
 ここからゴールの村岡小学校までは比較的緩やかな下りが続きます。もう脚にはスタミナの欠片も残っていませんが、下り坂に身体を委ねるようにして行くまでです。
 必要最低限の水分とカロリー補給を済ませ、エイドを後にしました。
20131002143856b62.jpg

 朝の5時から動き続けで今まで、距離にして95km…ランニングをしないうちの妻などに言わせれば、これはもう正気の沙汰ではありません。お金を払ってまで、何ゆえそんな無茶ことをするのか? 苦しさを味わうのが好きなのか?マゾヒストなのか? 命が惜しくないのか?
 妻の言、いちいちごもっともでございます<(_ _)>
 何故そんなことをするのか?
 ようするに意地を張りたいのでございますよ。森鴎外の阿倍一族のように、敗北を覚悟の上で意地を貫き通してみたいのでございますよ。「ここでやめたら男が廃る」と浪花節に酔いしれてみたいのでございますよ、年に二三度くらいは…と、おっさんの弁。

 それはともかく、夕刻になっても村岡の皆さんは沿道で、へろへろになった私のようなランナーにも懸命に声をかけてくださいます。
「よう帰ってきた! もうちょっとや!」
 ありがたいです。心の中で静かに合掌です。こういう心境に達するために、私は、一日がかりの意地を張り通したのかもしれません。

 会場の喧騒が聞こえる距離になってきました。そして私は、小学校のグラウンドへと入っていきます。
 そこには写真のような「男の花道」が(写真はゴール後に撮影しました)… 
20131002143933116.jpg

 あんさん、やりなはれ! 好きなようにやりなはれ!(なんのこっちゃ…)
 そんな幻聴を耳にしたのは、果たして私だけでしょうか?
 ともあれ花道の横から差し出される手、そして手。噛みしめるようにハイタッチしながら、ついにゴールイン。100km走破(写真はランフォトから拝借)。
20131006150758ceb.jpeg

 13時間15分52秒。
 一日がかりの、長い長い闘いが幕を下ろしました。
 フィニッシャータオルを背中にかけてもらい、十数時間ぶりに椅子に腰を下ろします。村岡高校の生徒さんが跪いてシューズのチップを取り外してくれます。
 もう感謝の気持ちで一杯で、いろいろ話しかけたいのですが、消耗し尽くしているせいか、「ありがとう」というだけが精一杯でした。申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 それと、文中では触れることが出来なかったのですが、歓迎祭で知り合った「鎌倉から来られたランナーさん」。大会中は本当に序盤から終盤まで抜きつ抜かれつで、励みになりました。走りながら話もさせてもらいましたし。
 私より少し早くゴールインされて、花道に並んで私のゴールを見届けてくださいました。ありがとうございます。ハイタッチの瞬間の映像は、今も鮮明に脳裏に焼き付いています。

 さてさて、歓迎祭も含めて6回にも及んだ村岡ダブルフル・リポートも今回で終了です。
 ゴールインの様子はたぶんに尾ひれを付けて、グランドフィナーレ風にでっちあげてやろうと目論んだのですが、妻を登場させたあたりから、例によって例の如くあほあほの展開となってしまいました。お詫び申し上げます。

 大会を支えてくださった村岡の人々には幾ら感謝しても感謝し足りません。いつか何らかの形でご恩返し出来たらなどと考えています。本当にありがとうございました。謝々。
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こちらこそ
こんにちは、まんたさん
村岡ダブルフルで検索してたら、このブログにたどりつきました。
Pink-Manこと鎌倉ランナーです。

お互いソロでの参戦、村岡2戦目。歓迎祭で「明日はすれ違うでしょう」との
予想。大当たりでしたね。
丁度、まんたさんが応援プラカードの撮影中に追いつけました。
その後は何度も抜きつ抜かれつで大変励みになりました。
こちらこそありがとうございました。

公約の完踏では無く「完走」はなんとか果たすことはできましたが、
2度とやりたくありません。(苦笑

来年はえちごくびきのに出たいのでおそらく村岡には出ませんが、
またどこかの大会でエールを交わしたいですね。
(120kmには出る気まんまんですが)

ではでは
>鎌倉ランナーさんへ
こうしてお返事いただけるとは、思ってもみませんでした。
記事にした甲斐があったというものです(拙い内容でお恥ずかしいかぎりですが)。
それにしても「決して歩かない姿勢」、間近で見て脱帽の一言です。
私のようなヘタレは真似できるものではありません。
またどこかのウルトラでお会いできる日を楽しみにしております。
その際には、気軽に声をかけてやってくださいね(^_^)


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