セコさと意地だけで挑むマラソン大会や、しみじみとした日常を綴ります。



   
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まんた1968

Author:まんた1968
数年前からランニングを続けている奈良県在住のオッサンです。
年に二、三回ですが、ウルトラマラソンにも挑戦しています。
タイムは凡庸なものですが、完走を目標に意地で走りつづけることを得意としています(笑)。

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南天

   
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 世間並みに年末の大掃除なんぞをしていると、家具の引き出しの隅っこなどから、今年の三月一日に亡くなった母の遺品が見つかり、はっとすることがあります。
 形見分けや廃棄などで大抵の物は処分したつもりでいたのですが、落ち着いて整理すると見落としがあるものです。

 その多くが小物です。たとえば香水の小瓶。もう二十年ほど前に私が沖縄に行った際に買ってきた品です。安物でしたが、たいそう喜んでくれた母の顔を今でも覚えています。
 南天の香り…草花が好きだった母がいつだったか「南天はええわ」としみじみ言っていたのをふと思い出し、あまり深くも考えずに土産に決めました。沖縄で買う必要性など皆目ない品物です。

 その香水が、ほとんど量が減っていない状態で、今頃になって見つかりました。
 倹約家の母らしい使い方です。大切に使わねばならぬような高級品でもないのに…そう小瓶を見て思った瞬間、「さびし」の感情がじんわりとこみ上げてきました。

 認知症を患った母は、在宅介護一年、病院生活一年と数ヶ月を経て息を引き取りました。ですから私たち家族は、心の準備をする時間はたっぷりありました。いざという時に延命措置をしてもらうか否かも、病院側へはっきりと伝えてありました。
 そして三月に入るのとほぼ同時に臨終…遅かれ早かれと覚悟していた時がやってきました。腹を括っていたせいで、「悲し」という思いはありませんでした。でも「さびし」は別でした。

 身近にいた者と別れてゆくのはやはり寂しいものです。そして年月が経つ毎にその面影が薄れてゆくのは、それ以上に寂しいものがあります。

 見つかった香水の小瓶に負けじと、この年の瀬も我が家の庭では赤と黄の南天が色づいています。まるで母の生命が乗り移ったかのような鮮やかさです。
 母という一人の人間が去った今年が、もうすぐ終わろうとしています。このようにしてその人の記憶が遠のいてゆくのでしょうね、少し、また少しと。

 …なんだか湿っぽい話になってしまいましたが、どうぞご勘弁を。というのも筆無精の私が突如ブログなんぞを始めたのは、母の死がきっかけだったように思えてならんのです。
 そして三日坊主に終わるはずだった当ブログも、どういうわけだか、とうとう今日まで続いてしまいました。これもひとえにここを訪れてくださる皆さんのお蔭です。
 来年もまた細く長く、カタツムリの歩みで続けていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

 それでは皆さん、良いお年を<(_ _)>
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